館山藩 (たてやまはん)
≪場所≫ 館山市
幕末期の館山藩主は、稲葉正巳(いなばまさみ)である。
石高は少量ではあるが、藩主は若年寄、老中格、海軍
総裁と幕府の要職を歴任するなど、活躍している。
藩主・稲葉正巳は外国事情通で「洋人殿様」「唐人稲葉」
などと評判を博し、西洋技能の修得を盛んにした。
牛肉など洋食なども早くから食べるなど西洋への感心は
非常に強かった。
稲葉正巳は館山藩主として44年間も在任したが、その間
一人も切腹者を出さず、刑場には雑草が生い茂るほど
使われなかったという名君振りだった。