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西郷 従道
さいごう つぐみち
※さいごう じゅうどう
1843-1902
享年60歳。

名称:信吾、隆興、号は竜庵
身分:薩摩藩士

□西郷隆盛の実弟である。
  本名を隆興(たかおき※りゅうこう)と
  称したが、戸籍上の誤記により、従道(
  つぐみち※じゅうどう)とな
  った。

□薩摩藩の秀才・有馬新七の主張に共鳴し
  、有馬とともに寺田屋にて尊攘の談合を
  持つ。
  だが、島津久光の放つ刺客によって、寺
  田屋が襲撃されると従道は捕縛され、禁
  固刑に処される。

□その後、薩英戦争が勃発すると藩が組織
  した政治犯で編成された懲罰部隊に参
  加する。
  この戦争で従道は戦功を挙げ、それま
  での罪を赦された。

□以後は、禁門の変、戊辰戦争に出征して
  活躍する。
  身分も将校という厚遇を得ている。

□維新後は、陸軍大輔を務め、1874年(明
  治7年)に起きた台湾出征では、その部
  隊指揮を行った。

□兄・隆盛が征韓論で敗れ、政府を去り下
  野したが、従道は兄と行動をともにせず
  、政府に残った。
  西南戦争では兄・隆盛と戦う悲運を味
  わう。

□1878年(明治11年)には参議となり、政府
  の重鎮として活躍する。
  内閣制度が発足すると海軍大臣、内務
  大臣などを歴任し、政府の要人として重
  きを成した。
  晩年は元老となり、政府に多大な影響
  力を持ったが、日本興亡の危機となった
  日露戦争会戦前に没し、少なからず政
  府、軍部を動揺させた。



 あの幕末維新の英雄・西郷隆盛の実弟として、恥じぬ活躍を見せた。
 明治初期の近代軍制に多大な貢献を果たした。