成瀬 正肥
なるせ まさみつ
身分:尾張藩家老
□1863年(文久3年)1月、成瀬は藩主・徳川慶勝
に付き従い上洛する。朝廷と幕府との関係
改善を目指し、成瀬もその周旋に奔走する。
尊王思想を強く持ち、公武合体策の成就を
目指した成瀬であったが、朝幕の関係は、年
をおうごとに悪くなっていた。
□第一次長州征伐では、藩主・慶勝が征討軍
総督という大任に就いたため、成瀬自らも
手勢を率い射て出陣。主君・慶勝をよく補佐
した。
□第二次長州征伐でも、大坂まで出陣を成し、
公武合体策を最後まで願った。
その後、戊辰戦争が勃発すると公武合体策
が完全に崩壊するに至って、成瀬は尊王思想
だけを貫く。