維新日本地図
大政奉還によって、封建社会の瓦解が起こり、 近代日本へと歩み始めた日本国内をまず最初 に襲ったのは、近代組織と封建組織との派閥 抗争であった。
東日本で起こった死闘の戦争は、維新の争乱 最高潮の激震であった。これら一連の激戦も 江戸無血開城だけが唯一の救いといえる。
江戸炎上を免れたことで、その後の近代日本 への意向が円滑に行われた。
江戸時代後半から年々、外圧が強まる中、 一貫して幕府は鎖国政策を通してきた。
しかし、幕末に差し迫るとついに諸外国から強い 開国要請が幕府に突きつけられるようになる。
清国の植民地化が進行し、幕府も欧米列強との 外交を粗野にできなくなり、国内世論を開国論で 纏め上げようと苦慮する。
開国論と攘夷論との激しい議論が闘わされるよう になる。
幕末維新時代の最後を飾る一大決戦・西南戦争。
英雄・西郷隆盛が不平士族の棟梁となり、私情・温情
をはさまぬ新政府に反発。
この最後の戦いによって、不平士族の兵乱は幕を閉じ
、近代日本が完全に遂行されるに至る。